Q1.そもそも防犯カメラって何?

 防犯カメラは、犯罪の抑止、証拠の保存のために【撮影】【記録】【閲覧】の機能を有する機械システムの事です。

 というと難しく考えてしまいますが…。例えば、左図のように家庭用のホームビデオを設置すれば、最低限の防犯カメラの役割は果たすわけです。ただ、多くの場合、家庭用のホームビデオを防犯カメラとして使用する場合「長時間(数日)録画する必要がある」「雨風のある外での設置もある」「固定して動かされないようにする必要がある」「複数台の設置、管理が必要である」等々に対応出来ないケースも多いので、専門の機器があるだけに過ぎないのです。

最も一般的な防犯カメラシステム例

 現在、最も一般的な防犯カメラシステムは、下記図のようにカメラ、レコーダー、モニターで構成されるシステムです。モニターは通常のパソコンモニターやTVと同等で、流用も可能です。レコーダーですが、HDD内蔵の録画機が主流で、家庭用のTV録画をするHDDレコーダーと似たような形状と機能を持ちます。最も大きな違いは、複数台のカメラ入力機能を持ち、分割表示や複数台録画が可能な点です。録画時間は内蔵されるHDDの容量や録画画質品質に大きく依存しますが、概ね1週間~2週間程度の記録で、自動的に古い物から上書きされていきます。

Q2.メーカーによる違いは?

 防犯カメラ市場の発展に伴い、現在、国内では数百を超えるメーカーが防犯カメラを取り扱っていますが、これらのメーカーは大きく分けると4パターンに分類されます。

パターン1.大手家電メーカー系 
 Panasonic、HITACHI、SHARP等の大手家電メーカーも当然、防犯カメラを取り扱っています。性能はもちろん高性能ですが、その分、値段も高く設定されている最高級タイプと言えます。ただし、意外かもしれませんがメーカーのサポートは、それほど良くありません。というのは、大手家電メーカーにとって、防犯カメラは、TVや冷蔵庫>髭剃りや電気ストーブ>防犯カメラ 程度の売上を稼ぐニッチ商材の一つに過ぎないからです。

パターン2.大手防犯機器専門メーカー系 
 一般にはあまり知られていませんが、TAKEX、OPTEX、アツミ、TOA等、国内には数社の大手防犯機器メーカーがあります。流石、専門のメーカーだけあって、品質・サービスと申し分ありません。ただし、やはり値段は高めです。企業や入札案件等ではスタンダードなモデルかもしれません。

パターン3.専門商社系メーカー系 
 NSS、KELC、UNIMO、日本防犯、店舗プランニング等。市場の広がりにより、防犯カメラを専門に扱う新進気鋭のメーカーも台頭しています。性能やサポートは、専門メーカーだけあって申し分は無く、価格もリーズナブルで一般ユーズでは、お勧めとなります。デメリットとしては、製造メーカーで無い事が多いため商品スパンが早く、入札案件などの提案から受注まで時間を要する場合や、複数台のカメラを設置した場合、1台のみ故障し、交換した際に意匠が変わってしまう等はあります。

パターン4.非専門商社系メーカー系 
 昨今、インターネットやディスカウントショップ等でも安い防犯カメラが売られています。これらの多くは、防犯カメラを売れる商材と考えた非専門の商社が、その他家電品や衣料品、食品と同様に輸入販売している物です。値段はかなり安く設定されていますが、あくまで自己責任のDIY的な利用に限られ、サポートやメンテナンスは期待出来ないと考えるのが懸命です。

Q3.どれを選べばいいのか?(1)いろんな形や種類のカメラ

 どのメーカーもカメラの形状として上図の(A)~(E)を発売しています。
それぞれの特徴として

(A)ボックス型カメラ
 最もスタンダードな形状のカメラで、レンズの交換や屋外設置の場合はハウジングケースに入れる等も可能で汎用性が高い形状です。一見してカメラと分かる威嚇・抑止効果も高めます。

(B)ドーム型カメラ
 丸い形状から360度カメラと思われる方も多いのですが、ただ(A)ボックス型カメラを丸いドームで覆うだけなので、画角はおよそ90度程度と、他のカメラと何ら変わりません。メリットとして、(A)に比べてカメラを故意に触る事が出来ない点や、柔らかなイメージでカメラカメラしていない点です。一般のお客様が出入りされる店舗やエレベーター内等で活躍します。屋内・屋外どちらのモデルもあります。

(C)ハウジング一体型カメラ
 屋外設置を考え、もともと防雨・防水・防塵ハウジングに囲われたカメラです。多くの場合、夜間撮影が可能になっています。

(D)特殊型カメラ
 隠しカメラとしたい場合や、設置場所が限られる場合等、特殊な用途で使うカメラです。

(E)パンチルトカメラ
 監視目的などリモコンやスマホ、携帯などでカメラの撮像角度やズーム等を操作可能な駆動型カメラです。

 又、どの形状でも、画質性能により概ね40万画素クラスのモデルと100万画素を超えるモデルがあります。
ここは、単純に価格に反映される部分なので何とも言えませんが…。
2~5年前に付けたカメラの多くは40万画素クラスが殆どでした。最近は100万画素を超えるモデルも安くなり、買い替えや企業、ある程度の予算がある場合は100万画素クラスが主流となっています。とりあえず防犯カメラをとお考えの場合は、40万画素クラスが多く、どうせ買うなら少し良い物をとお考えなら、100万画素クラスといった具合です。尚、価格はおよそ1.5倍程度となります。

Q4.どれを選べばいいのか?(2)アナログ、デジタル、ネットワーク

 現在、防犯カメラのカタログなどを見るとアナログ・デジタル・ネットワークの3種類がある事が分かります。画質や配線距離等の注意もありますが、これは、多くの場合、配線材料や施工性に左右されることが多く、アナログ式は、3Cと呼ばれる旧タイプの細い同軸線。デジタルは5Cという太い同軸線。ネットワークはLANケーブルを利用します。
取り換えなどの古い配線やコスト重視ならアナログを。新規や画質優先ならデジタルかネットワークを使うイメージで、一般の方はあまり気にすることは無いかもしれません。

Q5.無線式はある?

 実は、現在の所、無線式の防犯カメラは無い!と言っても過言ではありません。というのも、まず第一にネットなどで売られる無線式防犯カメラには、電波法違反の物も多いという点です。画像を長距離伝送するためには高出力の電波が必要で、実は、電波式の防犯カメラはきちんとしたメーカーからはほとんどないのが実情なのです。一部、短距離型の物やwifiを使ったものもありますが…。それも、結局は“電源がいる”ために多かれ少なかれ配線工事は必須であり、電源工事をするなら映像配線工事をしても、結局コストに大差が無く、無線式は現状主流で無いというのが理由です。

Q6.価格は?

 先に記載しましたよう、防犯カメラと一言で言っても、メーカーや性能により価格も当然変わります。下記は、某大手家電販売店のチラシより抜粋した物ですが…。まさにピンからキリまでこういったAV機器などと何ら変わらないのです。
 ただし、イメージとして、例えばカメラ1台の場合、家電で言うバーゲン品で見積もったとして、HDDレコーダー1台とカメラ1台。そして配線工事費が最低限いるわけですから…。
【カメラ/50000円】+【レコーダー/80000円】+【基本工事費/50000円】≒180000円
程度は最低限かかってくるイメージです。もちろん、カメラの品質を落としたメーカー選定をしたり、工事費がもっと安くなったり高くなったりする事も十分に考えられます。